リスク社会の科学教育―科学を統治する市民を育てるー

このブログは、大学で科学教育を担当している筆者(荻原彰)が、現代の巨大な科学技術を市民が適切に統治するため、科学教育はどうあるべきかを考えていくブログです

2022-11-07から1日間の記事一覧

科学への留保付きの信頼

前章の「科学技術へのクライアントシップ」で科学論の専門家が「科学はいろいろな限界はありながらも、我々が持っている情報生産システムとしては最良のものである」と述べていたことを記した.科学は間違うこともあり,加速膨張が発見された後の宇宙論のよ…